インターンシップとは、学生が企業を訪問して、実際の現場で職業体験をするプログラムのことです。
インターンシップを通して、実際の職場で働く様子を見学したり、仕事の内容を学んだりすることができます。
今回は「高専のインターンシップ」をご紹介します。
- アルバイトと何が違うのか
- どんなインターンシップがあるのか
- 具体的にどんなことをするのか
- まとめ
アルバイトと何が違うのか
アルバイトと一番大きく違う点は、『目的の違い』です。
アルバイト
収入を得ることが目的
インターンシップ
仕事内容などの理解が目的
インターンシップは、実践的なスキルや知識を身につけることや、
将来の進路選択の参考にすることを目的としていて、報酬がない場合が一般的です。
職場体験を通して「あ、この仕事自分に向いてるかも!」や「思ってたのと違った…」、
「自分が学んできたことが活かせそう」など、実際に自分が働いたときのイメージを持つことで、
今後の就職に役立てることができます。
また、高専のインターンシップでは、内容により単位取得できるのも、アルバイトとの大きな違いです。
最近では、「バイターン」といってアルバイトとインターンシップを組み合わせた職業体験プログラムも
登場しています。
どんなインターンシップがあるのか
インターンシップには、期間が『短期型』と『長期型』の大きく2種類あり、
応募方法も『学内応募型』と『自由応募型』があります。
期間
短期型
会社説明やセミナー型、職場体験など
長期型
- 実務型
- プロジェクト型など
※単位取得ができるのは、長期型(日数に応じて)のことが多いです。
応募方法
学内応募型
高専で募集されるインターンシップに応募する方法。
- メリット:参加や単位取得の手続きが簡単。
- デメリット:自分の希望する業種がないこともある。
自由応募型
企業が独自で募集しているインターンシップに申し込んだり、
自分が行きたい企業に問い合わせて受け入れてもらったりする方法。
- メリット:自分が行きたい会社や希望業種を選べること。
- デメリット:競争率が高く応募しても行けなかったり、手続きが複雑だったりする場合もあります。
具体的にどんなことをするのか
今回は、新居浜市にある建設業の「株式会社一宮工務店」さんで、
実際に行われているインターンシップのうち2つご紹介します。
プラントエンジニア1日体験コース
プラントエンジ業界の理解を深めるため、業界・仕事内容について説明を受けたり、
工場見学ができたり、AUTO-CADを使った図面作成や溶接の体験をすることもできます。
また、CADや溶接については技術職の方から分かりやすく説明してもらえます。
プログラム内容
- オリエンテーション
- 会社概要/安全教育
- 現場安全パトロール
- 感想発表/フィールドワーク
参加した高専生の感想
工場の見学をしましたが一品物の特注品を作っていました。
担当してくれた社員の方々もよくしていただいて居心地よくインターンをすることができました。
会社の事もよく教えていただいてためになるインターンでした。
施工管理職1週間体験コース
現場管理の基礎が分かるプログラムとなっていて、実際に社員の方が同行してくれて現場管理を体験できます。
プログラム内容
- 1日目:オリエンテーション
- 2日目:施工管理の基本についてレベル・トランシット実技講座
- 3日目:施工中・完成現場案内
- 4日目:設計図書の構成総合工程表について
- 5日目:積算の基礎、フィードバック
~参加した高専生の感想~
ステンレスのケガキ確認で角度などを測り、計算法を習いました。
現場の雰囲気や機械の使い方、作業手順を見ることで現場での仕事の大変さと同時に
達成感ややりがいを感じる環境だと実感しました。
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㈱一宮工務店
まとめ
自分の希望する職場や職種が実際はどんなものなのか、就職前に知ることができることは、
就職後をイメージする上で大切になってくると思います。
この制度を積極的に利用して、今後の進路に役立ててください!
また、高専生にとってインターンシップは、
就職を希望する企業の方とつながることのできる貴重な機会にもなります。
ぜひ、インターンシップに積極的に参加して、自分の将来の進路や職業について考える機会にしてください!