中小企業ってどんな会社?

世の中には様々な規模の企業がありますが、先日のコラム「愛媛県を支える中小企業」で解説したとおり、
愛媛県内の大半の企業は「中小企業」と呼ばれる企業に分類されます。

県内ものづくり産業を支える東予東部地域(新居浜市、西条市、四国中央市)の企業も、
その多くが中小企業となっており、それぞれの強みや特長を活かして、多種多様な分野で活躍しています。

ちなみに皆さん、どのような企業が中小企業にあてはまるのかご存知ですか?

日頃何気なく使っている言葉ですが、
「売上が大きな企業だから大企業」
「社屋が小さいから中小企業」

といったように漠然としたイメージで考えたりしていませんか?

今回は、中小企業とはどのような企業なのか見ていきます。

  • 中小企業の定義とは
    • 中小企業基本法における定義
  • 資本金とは
  • 大企業の定義とは
  • まとめ

中小企業の定義とは

中小企業の定義は「中小企業基本法」という法律に定められています。

この法律では、どのような企業が中小企業に当てはまるのか、業種ごとに記載されています。

<中小企業基本法における定義>

業種種類中小企業基本法の定義
製造業
その他
資本金(出資総額)が3億円以下の会社
または常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
卸売業資本金(出資総額)が1億円以下の会社
または常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
小売業資本金(出資総額)が5千万円以下の会社
または常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
サービス業資本金(出資総額)が5億円以下の会社
または常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
(中小企業庁HPより)

例えば愛媛県の東予東部地域(新居浜市、西条市、四国中央市)の企業に多い製造業で見てみると、
「資本金(出資総額)が3億円以下の会社または常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人」
となっています。

つまり、この条件にあてはまる会社が製造業における中小企業ということになります。

※上記の表は原則を定めたもので、法律や制度により中小企業として扱われている範囲が異なる場合があります。

資本金とは

「資本金って何?」と思われた方もいるかもしれません。

資本金とは、会社の運営にあたり元手となる資金のことです。

株式会社においては、出資者から募った資金や、経営者の手持ち資金などを
資本金として会社の設立や運営をしています。

企業のホームぺージなどで会社概要欄を見ると記載されていることが多いです。
従業員数も併せて確認してみると、企業ごとに中小企業に該当するかわかるかもしれません。

大企業の定義とは

「中小企業の定義はわかったけど、大企業の定義はどうなの?」と思われた方もいるかもしれません。

大企業の定義は法律上定められておらず、中小企業基本法に定める条件に該当しない企業ということになります。

まとめ

いかがでしょうか。

日常的によく聞くことが多い「中小企業」というワードですが、
実はこのような法律で定義されていたのですね。

今後、就職を検討される学生の皆さんは、
興味を持った企業を知るひとつの視点として参考にしてみてください。

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