高専colorでは、ものづくり企業に就職しようと考えている方に向けて、
ものづくり関連の職種を紹介していきます。
第五弾は「塗装工」について解説していきます。
- 塗装工とは?
- 塗装工の仕事内容
- 塗装工を目指すには
- まとめ
塗装工とは?
塗装工とは、ペンキ等の塗料を建物や自動車、家具などに対して塗料する職業のことです。
住宅のような建築物を塗装する「建築塗装工」と、
自動車やバイクなどを塗装する「板金塗装工」の2種類に分けられることが多いです。
今回は、板金塗装工の仕事をメインに紹介します。
塗装工の仕事内容
塗装工の仕事の流れは大きく分けて「①下地処理」「②塗装」「③乾燥」という3つの工程になります。
①下地処理
塗料を塗る前に下地処理という作業を行います。
油分やゴミ、ホコリを取り除き、表面を均一に整えて、下地を塗ります。
この作業を行うことで、塗料の密着性や仕上がりを向上させる効果があります。
②塗装
塗装は、製品をきれいに見せる役割はもちろんのこと、
防腐や防水などの面でも重要な役割を果たしています。
製品の大きさや素材に応じて、塗り方を分けて塗装します。
ここでは、主に4種類の塗り方を紹介します。
塗装の種類 | 方法 |
ハケ塗り・ヘラ塗り | ハケやヘラなどを使って手作業で塗装する方法 |
吹付塗装 | スプレーガンやエアブラシを使用して、霧状の塗料を吹き付けて塗装する方法 |
粉体塗装 | 粉状の塗料を、静電気などで付着させて、熱で溶かし膜のように塗装する方法 |
電着塗装 | 水溶性の塗料に製品を漬けて、電流を流すことで塗装する方法 |
③乾燥
塗装終了後、製品が乾燥するまで待ちます。
自然乾燥で乾燥させることが多いですが、熱風をあてて乾燥させる場合もあります。
塗料の種類によって、乾燥にかかる時間が異なるので、適切な時間を確保することが大切になります。
塗装工を目指すには
塗装工は、未経験者からでも働けることが多く、
学歴や専門の知識、資格を問われる場合は少ないです。
塗料や素材によって仕上がりが違うため、
幅広い知識や塗装をムラなく均一な表面に仕上げる高い技術力が求められます。
そのため、技術を身につけてキャリアアップしていきたいと考えている人は、
「一級塗装技能士」「塗装工事業許可」などの資格取得がおすすめです。
塗装工の仕事は、塗装した製品の仕上がりといった、
自分の成長を目に見える形で実感できます。
そのため、自分の成長を感じながら、高みを目指したい人におすすめです。
まとめ
今回は、塗装工の仕事内容や目指す方法について解説してきました。
近年、さまざまな業界で産業用ロボットが導入されているところですが、
塗装の作業は、人の手による繊細な作業が必要とされる場面が多いため、
機械化することが難しく、今後も必要とされている職業です。
また、製品の仕上がりをみて、達成感を得られることも魅力の一つです。
ぜひ、興味のある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。