高専colorでは、ものづくり企業に就職しようと考えている方に向けて、
ものづくり関連の職種を紹介していきます。
第六弾は「保全/メンテナンス」の仕事について解説していきます。
- 保全/メンテナンスとは?
- 保全/メンテナンスに関する仕事内容
- 保全/メンテナンスを目指すには
- まとめ
保全/メンテナンスとは?
保全/メンテナンスとは、機械や設備の点検や整備、修理を行う職業です。
業界では「保全マン」とも呼ばれており、機械を安全かつ安定して稼働し、
持続して生産を行えるように、日頃から点検やメンテナンスなどを行っています。
保全/メンテナンスの仕事内容
保全/メンテナンスの仕事内容は多岐に渡り、さまざまな場面で必要とされます。
例えば、工場の生産ラインで稼働している機械やロボットなどの設備や、
複合施設やオフィスビル、マンションなどの電気設備、空調設備、ボイラー設備などです。
これらの機械や設備が動き続けるために、保全/メンテナンスの業務が必要になります。
メンテナンスとは、保全とほとんど同じ意味で使われ、
システムやネットワークなどの分野で用いられることが多いです。
そのため、今回は保全について、ご紹介します。
保全の業務は大きく「①予知保全」「②予防保全」「③事後保全」の3つに分けられます。
①予知保全
機械を連続的に監視し続けて、劣化や故障の兆候があった際に、保全を行います。
機械やシステムに取り付けているセンサーが感知している稼働データを分析し、
稼働が止まることの無いようにします。
②予防保全
定期的な点検や検査などから故障の原因やトラブルの元になるものがないか確認し、
必要に応じて部品の交換やメンテナンスなどを行います。
事後保全
機械やシステムが故障し、停止や性能が低下した際に修理して、
稼働できる状態に戻します。
「故障」というと悪いイメージですが、
コスト面を考慮してあえて故障するまで保全をしない場合もあります。
保全/メンテナンスを目指すには
保全/メンテナンスの仕事は、未経験者からでも働けることが多く、
学歴や専門の知識、資格を問われる場合は少ないです。
保全/メンテナンスにも、
「機械保全技能士」、「電気工事士」、「電気主任技術者」
といった資格があり、取得することで、
幅広い工事に対応できるようになることやキャリアアップに繋がることもあります。
保全/メンテナンスの仕事は、機械や設備の図面を見ながら
点検や修理を行う場面やさまざまなトラブルに対応することが多いので、
図面を読むのが得意な方や臨機応変に対応できる方におススメです。
まとめ
今回は、保全/メンテナンスの仕事内容や目指す方法について解説しました。
最近のものづくりの現場では、技術の進歩により自動化できる作業が増え、
さまざまな場面で機械や産業用ロボットの導入が進んでいます。
そのため、保全/メンテナンスの仕事は、今後も必要とされ、
より高度な知識を求められる職業といわれています。
また、製品を安定して生産していくうえで、欠かせない職業です。
会社を支えるプロフェッショナルである保全・メンテナンスの仕事を、検討してみてはいかがでしょうか。