高専では在学中に取得可能な資格がたくさんあります。
取得した資格が単位として認められることもあるため、
積極的にチャレンジしていくことをおすすめします。
本記事では高専で取得可能な主な資格を紹介しますので、進学や就職に役立つ資格が知りたい方は参考にしてください。
- 高専で資格を取得した方がいい理由とは?
- 就職活動で有利になることがある
- 単位になる資格もある
- 高専で取得可能な主な資格
- ITパスポート
- 危険物取扱者乙種四類
- 電験三種
- 基本情報技術者・応用情報技術者
- 技術士補
- まとめ
高専で資格を取得した方がいい理由とは?
高専で資格を取得した方がいい理由として、「就職活動で有利になることがある」「外部単位になる資格もある」があげられます。それぞれ解説します。
就職活動で有利になることがある
資格を取得していると、その分野に関する知識や技術があるとみなされ、選考の時に加点される場合があります。
ただ、資格取得に関する加点は、企業によって違うため、就職したい会社がある場合は、事前に募集要項などで確認しておくといいでしょう。
また、会社によっては、入社後に資格取得支援をしてくれるところもあります。
当サイトの企業紹介ページでは、資格に関して記載している企業もあるので、ぜひチェックしてみてください。
また、職種ごとにおすすめの資格も紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
単位になる資格もある
高専には、学校が指定した資格を取得することで、単位として認定してくれる仕組みがあります。
単位として認定される資格や単位数などは、各高専によって異なる場合があるので、確認してみてください。
高専で取得可能な主な資格
高専で取得可能な主な資格を5つピックアップしました。
- ITパスポート
- 危険物取扱者乙種四類
- 電験三種
- 基本情報技術者・応用情報技術者
- 技術士補
それぞれ解説していきます。
ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明できる国家資格です。
この資格を取得することで、ITリテラシーを高められ、ビジネスシーンに活かせることから、就職活動のアピールポイントとして履歴書に記載する人もいます。
また、IT業界以外の職種でも役立つ内容となっているため、幅広い分野で活かせます。
危険物取扱者乙種四類
危険物取扱者は、消防法上の「危険物」の取扱いが出来る国家資格となっています。その中でも、乙種は試験に合格した種類の危険物の取扱い、定期点検、保安監督ができます。
四類の資格を取得すると、ガソリンやアルコール、灯油などの危険物を取り扱えるようになります。
化学系メーカーや化学工場、ガソリンスタンドなど、多くの業種で活かせます。
比較的取得しやすい資格であるものの、手当や昇給にもつながる場合もあるので、おすすめできる資格です。
電験三種
電験三種とは、正式名称「第三種電気主任技術者」のことです。
電気設備の運用・管理に関する専門的な知識を証明する国家資格で、特に電気設備の保守や管理業務に従事するために必要となります。
電験三種は建設業界での需要が高く、将来的にもニーズが高いと言えるでしょう。
なお、電気工事士の資格を取得すると、工事現場での電気工事が可能になるので、併せて取得するのもおすすめです。
基本情報技術者・応用情報技術者
基本情報技術者と応用情報技術者は、エンジニアをはじめとしたIT業界でのキャリアを築きたい方におすすめの国家資格です。
基本情報技術者は、ITの基礎的な知識と技術を持つことを証明する資格で、入門資格として認知されています。
一方、応用情報技術者は基本情報技術者の上位資格で、より高度なIT技術、ネットワーク、マネジメントスキルなどが問われます。
どちらの資格もIT業界で知名度のある資格のため、就職活動でも有利になるでしょう。
技術士補
技術士補は、「技術士」を目指す最初のステップとなるものです。
そもそも技術士とは、科学技術に関する高度な専門知識や専門的応用能力を備えていることを証明する資格で、機械部門、電気電子部門、科学部門など、21種類の技術部門に分かれています。
その技術士の一次試験に合格し(または指定された教育課程を修了し)登録を受けると、技術士補の資格を取得できます。技術士を補助する業務に従事できたり、資格手当をもらえたりします。
その後、二次試験に合格すると技術士になれますが、二次試験は4年以上の実務経験がなければ受験できないため、高専に通っている期間に技術士を目指すのは難しいです。
早く技術士になりたい方は高専在学中に技術士補を取得することをおすすめします。
まとめ
資格の取得は、就活や卒業単位などで役に立つだけでなく、合格という目標に向かって勉強することで、その分野に関する知識や理解を深めることができます。
高専は入学から卒業まで5年間あり、自分のやりたいことに費やせる時間が長いです。
ぜひその時間の中で、自分の興味のある資格の取得を目指してはいかがでしょうか。