こんにちは。協議会事務局です。
令和４年夏、協議会主催の「ものづくり企業体験イベント」（体験型インターンシップ）に６名の高専生が参加しました。
本日は就業体験にご協力いただいた１社、株式会社菱進テック様（愛媛県西条市ひうち）の会社見学の様子をご紹介します。
同社は半導体メーカーが製作した製品（シリコンウェハ）の信頼性試験を行っている会社です。
今回は、特別にその工程を見学させていただきました。
半導体とは、金属などの電気が通りやすい物質（＝導体）と、
ゴムなどの電気が通りにくい物質（＝絶縁体）との中間的な性質を持つ物質のことで、
代表的なものとしてはシリコンが挙げられます。
半導体の最大の特徴は、特定の条件によって、電気を通したり通さなかったりと性質を変化させることです。
この特徴から電子制御に適しており、日常の様々な電子機械に半導体が用いられています。
そんな半導体ですが、実はとても繊細で、静電気が大敵となります。
見学の際は、服に加えて紙やボールペン等も静電気が発生しない専用品を利用するなど、徹底した管理がなされていました。
半導体製品（シリコンウェハ）の信頼性検査では、製品が「壊れること」と「壊れないこと」を確認するため、
通常の使用環境よりも温度、電力等を何倍にも設定して負荷をかけます。これで10年先、20年先の品質を予想するそうです。
壊れた場合、壊れた場所や要因を確認し、改良を重ねてより強いサンプルを作成していきます。
普段はなかなか見ることができない工程を見学し、
高専生からは「半導体に興味を持った」、「検査をする姿を見て働いてみたいと思った」といった声が聞かれ好評で、
無事にイベントを終了することができました。
今後も事務局では「ものづくり企業体験イベント」を開催予定としており、
東予東部ものづくり企業の魅力を発信していきます。
ご協力いただきました株式会社菱進テックの社員の皆様、お忙しいところありがとうございました。
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