高専colorでは、ものづくり企業に就職しようと考えている方に向けて、
ものづくり関連の職種を紹介していきます。
第八弾は「設計者」について解説していきます。
- 設計者とは?
- 設計者の仕事内容
- 設計者を目指すには
- まとめ
設計者とは?
設計という言葉は建築業界でも使われる言葉ですが、本記事ではものづくり企業における設計を紹介します。
設計者とは、製品やシステムの設計を担当する専門家です。
製品の外観や機能、材料、製造工程などを考慮しながら、製品の設計を行います。
設計者は顧客の要求やニーズを理解し、それに基づいて製品のスペックや性能を決めていきます。
設計者の仕事内容
設計する製品によって異なりますが、大まかな流れは、
「製品スペックや性能の定義→スケッチや図面の作成→試作→テスト→製品化」となります。
ものづくりの現場には、さまざまな設計の仕事がありますが、
ここでは「①機械設計」「②制御設計」「③プラント設計」の3つの仕事を紹介します。
①機械設計
機械や機構(機械の内部構造)を設計する仕事です。
機械の外装の設計を行う「構造設計」や、
内部の動作する部分の設計を行う「機構設計」があります。
機械の動作や機能を考慮しながら、機械の部品や構造を設計していきます。
②制御設計
設備やシステムの運転や制御に関する設計を行うのが仕事です。
例えば、室内温度に応じて自動で風量が変化するエアコンや、
指定した水量で水が止まる洗濯機など、さまざまな場面で制御が使われています。
機械やシステムの動作を安定させるために、制御アルゴリズムや制御システムを設計します。
③プラント設計
工場や施設の設備一式を設計する仕事です。
製品の製造工程や必要な設備の配置、パイプライン・電気配線の選定や制御、
配置に至るまで様々な部分の設計を行います。中には、一級建築士が関わる場合もあります。
プラント設計は、工場の生産効率や製品の品質、安全性の確保において、重要な役割を果たしています。
設計者を目指すには
設計者は、学歴や専門の知識、資格を問われる場合は少なく、
現場では資格を持っていない設計者も活躍されているようです。
資格の取得は、キャリアアップや客観的に自身の技量を示せるという点でおすすめです。
例えば、「機械設計技術者試験」や「CAD利用技術者試験」、「基本情報処理技術者試験」は、
設計の業務に役立つ資格です。
設計者の仕事は、専門知識が必要とされる場合が多いです。
また、製品スペックや性能の定義から製品化するまでを考えるので
幅広い知識やスキルが求められます。
そのため、幅広い分野に興味がある方や、新しい技術・研究に関して勉強することが好きな方におすすめです。
まとめ
今回は、設計者の仕事や目指す方法について紹介してきました。
設計の仕事は、新たなモノを生み出す仕事のため、
AIでの置き換えが難しく今後も必要とされる職業といわれています。
また、技術の進歩に伴って、高度な知識やスキルを必要とされるため、
とてもやりがいを感じられる仕事です。
ぜひ、一からモノづくりをしたい方は、将来の選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。