品質管理者とは?

高専colorでは、ものづくり企業に就職しようと考えている方に向けて、
ものづくり関連の職種を紹介していきます。

第15弾は「品質管理者」の仕事について解説していきます。

  • 品質管理者とは?
  • 品質管理者の仕事内容
  • 品質管理者を目指すには
  • まとめ

品質管理者とは?

品質管理者とは、製品やサービスの品質を管理する人のことです。

品質の基準を決めたり、品質に関するデータや情報を集めて分析したり、
問題が発生した際の原因究明や改善策を検討したりします。

また、品質管理者は、生産や設計、購買などの部門等と協力しながら、
顧客ニーズや規制に合わせて製品やサービスの品質を向上させるために重要な役割を担っています。

品質管理者の仕事内容

品質管理者の具体的な仕事内容について、
「①生産ライン」、「②完成品」、「③材料や部品」の3つの場面に分けて紹介していきます。

①生産ライン

作業工程の確認・管理、品質のチェックや改善などの業務により、
生産ラインでの品質が保たれているかを確認します。
また、不良品の発生を防ぐため、
作業手順どおりに生産されているかの確認や作業者への指導・育成なども行います。

②完成品

完成した製品の最終検査を行います。
出荷前の最後の検査であるため、とても重要です。
製品が品質基準を満たしているかどうか、製品の性能や仕様、外観、機能などを確認します。
検査手順は、視覚検査、測定検査、機能テストなど、
品質管理システムや製品の仕様に基づいて行われます。

③材料や部品

仕入れ先から届いた材料や部品が定められた基準や規格を満たしているかを検査します。
同じ仕入れ先からの部品であっても定期的に確認します。

このように、品質管理の業務は自社の製品のみでなく、材料に至るまで多岐に渡ります。
問題点が見つかった場合は、どうして問題が起きたのか、
どうすれば再発防止に繋がるのかを考え、改善していきます。
このように、常にPDCAサイクルを回して品質を向上させていきます。

PDCA

PDCAとは目標を計画(Plan)し、実行(Do)して結果を評価(Check)し、改善策(Act)を考えるサイクルです。
繰り返すことで目標達成に近づけていきます。

品質管理者を目指すには

品質管理者は、採用時に資格を必要とされる場合は少なく、未経験者でも働けることが多いです。

品質管理者は、様々な統計手法を使って品質管理を行います。
その際に使う代表的なツールとして、「QC七つ道具」というものがあるので、
これらのスキルを身に付けることがおすすめです。

QC七つ道具

グラフ、パレート図、特性要因図、散布図、管理図、チェックシート、ヒストグラム

また、品質管理者の資格には、「品質管理検定(QC検定)」、「信頼性技術者資格認定制度(JCRE)」
といったものがありますので、自分のスキル向上やキャリアップに合わせて、
資格の取得を目指してみてください。

品質管理者は、品質を管理する上で細部にまで注意を払うことや、
他部門の人と情報や意見を共有することが大切です。

そのため、細かいところにまで気を配れる方や人と話すのが好きな方におすすめです。

まとめ

今回は、品質管理者の仕事内容や目指す方法について紹介してきました。

品質管理者は、企業の競争力や顧客満足度に直接かかわる品質を管理する、とても重要な部分を担当しています。

また、グローバルな市場での競争が激化しているため、
今後は、異なる国や地域の品質基準や規制に対応する能力も求められます。

会社や製品のブランド力を守っている仕事に興味のある人は、是非目指してみてください。

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