高専colorでは、ものづくり企業に就職しようと考えている方に向けて、
ものづくり関連の職種を紹介していきます。
第14弾は「生産管理者」の仕事について解説していきます。
- 生産管理者とは?
- 生産管理者の仕事内容
- 生産管理者を目指すには
- まとめ
生産管理者とは?
生産管理者とは、製品を作るための業務を幅広く管理する人のことです。
生産管理者に近い職業で「工程管理者」や「製造管理者」などがありますが、
これらは限られた領域の管理を行う職業で、生産管理者は広い視野で全体を統括するポジションになります。
生産管理者の仕事内容
生産管理に関わる仕事はたくさんありますが、
代表的な「①生産計画」・「②資材調達」・「③品質管理」・「④在庫管理」の4つの業務を
ピックアップして紹介します。
①生産計画
市場データなどから製品の需要を予測し、その予測に基づいて、
製品を生産するのに必要となる資金、人員、資材、時間、場所などの
生産に必要な情報をまとめて計画を立てます。
正確な生産計画を立てることは工場内の状況を的確に把握し、
生産性の向上を実現するためにも重要な業務です。
②資材調達
生産計画に沿って、資材の調達を行います。資材のコストや必要量を考え、
生産ラインが円滑に回るように調達を行います。
③品質管理
製品の品質に問題がないかを確認する作業です。
品質の低い製品が確認できた場合は、製造日や製造番号から同じような不良品がないかも確認します。
④在庫管理
在庫数を適切に把握・調整し、過剰在庫や在庫不足を防ぎながら、次の生産に備えます。
これらの業務を通じて、生産管理者は生産プロセス全体を統括し、効率的・効果的な生産体制を構築します。
生産管理者を目指すには
生産管理者として働くには、学歴や資格を問われない場合が多いですが、マネジメント能力、
コミュニケーション能力などのビジネススキルに加え、
PDCAサイクルや業務の効率化・DX化などの視点も重要になります。
生産現場では常に新しい課題も生じるため、広い視野と柔軟性がある方、責任感のある方におすすめです。
まとめ
今回は、生産管理者の仕事内容や目指す方法について解説してきました。
近年、ものづくり業界で進んでいる自動化・ロボット化の中、
製造プロセスの効率化や品質管理の向上が求められています。
生産現場において、生産管理システムの導入や、生産拠点のグローバル化などにより、
生産管理者の役割はさらに高まると期待されています。
生産管理者は、企業の利益に直結する重要な存在であり、長い間製品と関わっていく仕事です。
興味がある人は是非、生産管理者を目指してみてはいかがでしょうか。